tag:blogger.com,1999:blog-13575291832356853622024-03-14T17:03:44.052+09:00魔界百物語|公式ブログサイト「魔界百物語」の世界へようこそ。
当サイトは、吉村達也による、本格ミステリー小説「魔界百物語」の公式ブログサイトです。最新の情報から制作者の声など、「魔界百物語」をより楽しんで頂くためのコンテンツが満載です!makai100http://www.blogger.com/profile/13646657256025019478noreply@blogger.comBlogger52125tag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-49421741963855462152012-07-30T11:15:00.002+09:002012-07-30T11:24:25.142+09:00『ヒマラヤの風にのって』新刊発売のお知らせ<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-oae3r5EtWrg/UBXtnEO-1dI/AAAAAAAAAmg/Iyvkw3p4YGc/s1600/himaraya_web.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="400" src="http://4.bp.blogspot.com/-oae3r5EtWrg/UBXtnEO-1dI/AAAAAAAAAmg/Iyvkw3p4YGc/s400/himaraya_web.png" width="267" /></a></div>
<span style="background-color: white;"><br /></span><br />
<span style="background-color: white;">作家・吉村達也の最後のノンフィクション・エッセイが、 角川書店より7月31日発売が決定致しました。</span><br />
<br />
吉村達也が最期の日の直前まで書き続けた「ヒマラヤノート」。そこには人生を閉じようとする者、愛すべき家族への力強いメッセージが記されています。本書は闘病の経過と彼が伝えたかった思いが込められた1冊です。<br />
<br />
詳細は吉村達也・公式Webサイトまで:<br />
<a href="http://www.yoshimura-tatsuya.com/" target="_blank">http://www.yoshimura-tatsuya.com/</a><br />
<br />
また、魔界百物語につきましては、現在、続編などに関しましては未定となっております。<span style="background-color: white;">ご愛読者の皆様のためにも、</span><span style="background-color: white;">良いご報告ができるよう、</span><span style="background-color: white;">スタッフ一同、</span><span style="background-color: white;">精一杯の努力をし続けております。何か進展があった場合は随時こちらのサイトにて、情報を発信させて頂きます。これからも、どうぞよろしくお願い致します。</span>Anonymousnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-13105270381192795272012-06-13T21:54:00.000+09:002012-06-14T10:32:46.322+09:00新刊のお知らせ<br />
みなさま、長い間ご無沙汰しておりました。<br />
<br />
魔界百物語ではありませんが、吉村達也氏の新刊が7月下旬、角川書店から発売が決まりました。<br />
タイトルは『ヒマラヤの風にのって』です。<br />
詳しいことが決まり次第、追ってこのサイトでも告知させて頂きます。<br />
<br />
魔界物語の第4巻は、まださまざまな可能性を模索しているところです。<br />
第1章は出来上がり、第2章の書き出しの原稿もあります。なんとか代筆者を立ててでも、完成させたいと思っているのですが、吉村さんの思い描いていた筋書き通りにちゃん書けるかどうか、それだけが心配です。そうなるとなかなか思い通りにはいかないのが現状です……。<br />
先日、九州にお住まいの、愛読者の方からお電話をいただきました。心配されている読者のみなさまも多いかとおもいます。みなさまのためにもなんとかしたいというおもいでいっぱいです。魔界百物語に関しまして、吉村さん自身も、ライフワークだと生前に言っておりました。どのようなかたちでも、きちんと決着はつけたいと思っております。もうしばらくお時間をください。<br />
<br />
それと平行して、新刊の発売が決まりました。<br />
吉村さんが病床で自ら書いた原稿、私がインタビューした口述筆記の原稿、そして取材ノートに書いていた二十二日間の記録などで構成した本です。<br />
<br />
1997年に『がん宣告マニュアル 感動の結論』(発売元アミューズブックス/2002年に『こころのクスリ箱〜いのちのエピローグ』と改題)という精神衛生本を上梓した吉村さん、今回の『ヒマラヤの風にのって』は、あれほど嫌っていた口述筆記をしてまで、遺したかった一冊です。彼の最後のおもいがこもった一冊です。<br />
末期の進行性胃がんで、短い入院生活でしたが、自分がガンに罹って気がついたこと、考えたことを、一冊の本として遺したい。吉村さんの思いが伝わってくる一冊に仕上がるかと思います。<br />
<br />
きっと吉村さんも喜んでくれる、吉村さんならではの本に仕上がったと自負しております。<br />
<br />
これからのことは、吉村さんの公式HPはもちろん、同時にこの魔界百物語のサイトでもお伝えしていくつもりです。そして、私自身のノアズブックスのブログでも、吉村さんとの思い出話を書いていこうかな、と考えているところです。<br />
これからもどうぞよろしくお願いいたします。<br />
<br />
梶原秀夫(株式会社ノアズブックス出版プロデューサー)<br />
<div>
<br /></div>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-25012005214798308442012-05-15T15:18:00.000+09:002012-05-15T15:18:11.935+09:00吉村達也お別れの会のお知らせ<br />
吉村さんの葬儀日程が決まりました。故人の希望で「お別れの会」とします。<br />
<br />
スケジュールは以下の通りです。<br />
<br />
●お別れの会① 5月18日(金)18時00分より<br />
<br />
●お別れの会② 5月19日(土)11時00分〜12時00分<br />
<br />
●場所 平安祭典 深川会館(東京都江東区森下5−9−5)<br />
<br />
土曜日は、時間が限られていて、12時には出棺となります。<br />
<br />
ここに謹んで故人の冥福をお祈りいたします。<br />
<br />
<br />
なお、現段階では、魔界百物語は未完で終わらざるを得ないと考えています。<br />
<br />
QAZの正体、魔界百物語の構想については、本人が語り残していますので、何らかの形でみなさんにお伝えしたいと思っています。<br />
<br />
すでに、4巻の第1章は書き上がっています。<br />
<br />
吉村さんは最期まで、「ベッドの上で、直筆で書く」と言っていました。少なくとも、4巻のつづきはできるところまで書きたい、と。<br />
<br />
それが叶わなかったのが残念です。無念としか言いようがありません。<br />
<br />
どういう形にしていくか、もうしばらく時間をいただきたいと思います。よろしくお願いします。<br />
<br />
<br />
株式会社ノアズブックス 出版プロデューサー<br />
梶原秀夫<br />Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-53101653353171348162012-05-14T12:56:00.002+09:002012-05-14T12:58:31.519+09:00訃報のお知らせがあります。突然の訃報です。2012年5月14日午前10時34分、吉村達也氏が永眠されました。<br />
<br />
吉村さんが自身のHP用に書き残していた遺書を掲載します。<br />
<br />
「みなさん、こんにちは。<br />
長らくごぶさたしておりました。<br />
突然ですが、私はこの度、死んでしまいました。<br />
なお、QAZの正体、魔界百物語の真相、私の葬儀の段取りなど、<br />
詳細については後日お知らせ申し上げます。」<br />
<br />
無念です。志半ばにして、吉村さんは天国へ旅立ちました。これからのことにつきましては、後日お知らしたいと思います。<br />
ただただ、驚くばかりです。心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。<br />
<br />
<br />
株式会社ノアズブックス 出版プロデューサー<br />
梶原秀夫Anonymousnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-4033631072195464202012-03-20T20:08:00.001+09:002012-03-20T20:09:27.896+09:00今後のスケジュール<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">メインのブログにも書きましたように、一週間ほど更新をお休みさせていただこうと思います。<br />
<br />
魔界百物語の第4弾は5月に待ち構えています。<br />
<br />
そのあたりのニュースは、追ってお知らせします。</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-14908402487951662772012-02-14T13:22:00.003+09:002012-02-15T00:03:11.065+09:00Vol.19<span style="color: #20124d; font-family: "MS ゴシック"; font-size: 18pt;">「神」に近づく対照的な2アプローチ</span><br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 13pt;">吉村達也</span><br />
<br />
(この記事はブログ本体にも同じものをアップしています)<br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">「魔界百物語」の3『幻影城の奇術師』が発売になった。<br />
<br />
通常の……という言い方も妙だが、新生・氷室想介の「魔界百物語」が、通常のミステリー的テーマの装い「のみ」で構築されるのは3までである。<br />
<br />
4からは、それまで、たんなる「雰囲気作り」にしかみえなかった『陰陽大観』という謎の奇書の重要な側面が徐々に表に立っていく。</span><br />
<br />
<br />
<a name='more'></a><br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">それは「神とはなにか」という、人間にとって根本的なテーマをふたつの対極的なアプローチから探っていくもので、たんに小説としての作り物の発想ではなく、作者であるぼく自身の頭の中にあるものの投影でもある。<br />
<br />
「魔界百物語」の壮大なテーマはここにあり、それをSEASON1の4『殺人者の舞踏会』と5『QAZ』で、ある程度はっきり出しておくことになる。<br />
<br />
ただ、ぼくの頭の中にあることを、小説という形を通してどこまで理解していただけるかどうか、それは読者それぞれのご判断である。<br />
<br />
<br />
<br />
昨年からずっと「しろうとなりに」研究しているふたつの世界のうち、第一のアプローチは「言語」である。<br />
<br />
いま手がけている言語は60を超えたが、それは現代の言語にとどまらず、古典ギリシア語、ラテン語、さらにコプト語を経てヒエログリフ、あるいは楔形文字にまで遡ってきた。<br />
<br />
旧約聖書にしても、日本神話にしても、最大の弱点は、人間の誕生をあまりにも新しい時期に設定しすぎている点にある。<br />
<br />
<br />
<br />
かつて、ヒエログリフの解読で知られるシャンポリオンは、このことで奇妙な称賛のされかたをする。<br />
<br />
シャンポリオンがロゼッタ・ストーンによって(正確に言えば、ロゼッタ・ストーンだけではなく、オベリスクの土台など、他の遺跡に刻まれた銘文との照合の結果)ヒエログリフを解読したのは1822年の9月だが、パリはもちろん、ローマにおける宗教関係者が最も恐れていたのは、ヒエログリフの解読によって、古代エジプト遺跡の年代が、聖書による創世記よりも前に遡ってしまうことだった。<br />
<br />
中でもカトリック教会が恐れていたのはデンデラ遺跡で発掘された黄道十二宮図で、学者によっては、これが創世記に描かれているアダムとイブの世界よりも以前につくられたものである、という見解が示されていたからだった。<br />
<br />
しかしヒエログリフを解読したシャンポリオンは(詳細は「魔界百物語4」『殺人者の舞踏会』に記述する)、それが考えられているよりもずっと新しい年代のものであると証明した。<br />
<br />
シャンポリオン自身は、カトリック教会に迎合する意図はカケラも持っていなかったが、この証明によって、国王や教皇から大絶賛されることになる。<br />
<br />
<br />
<br />
ところが――<br />
<br />
上記の功績によって、国王とカトリック教会のお墨付きを得て向かった初めてのエジプト遠征で、シャンポリオンはとんでもないものを見つけてしまう。<br />
<br />
黄道十二宮図が新しい年代のものであると断定したヒエログリフそのものが、捏造された資料であったのだ!<br />
<br />
<br />
<br />
以前、『卑弥呼の赤い罠』(集英社文庫)でも書いたけれど、ぼくたち現代人は、いまから1500年ほど前に、ローマの神学者によって定められた「西暦紀元」という物差しによって、大きな錯覚にとらわれることになった。<br />
<br />
紀元設定のベースとなったイエス・キリストの生誕が、実際にそのころであったかどうかという問題はこのさい論じない。<br />
<br />
それより大きな問題は、そこに西暦の紀元を定めたため、キリスト生誕(いまでは紀元前4年説をとることが多い)以前の歴史が「紀元前」として、いわば「マイナス・カウント」の世界に押しやられてしまったことにある。<br />
<br />
<br />
<br />
ところが実際には、それより2500年以上も前に壮麗なるエジプト文明が展開しており、一方メソポタミアでもかなり高度な文明が発達していた。<br />
<br />
それでもなお、学者たちはなかなか紀元前3000年よりも前に遡ろうとはしてこなかった。東ローマ帝国によって定められた世界創造紀元――いわゆる天地創造の紀元が、西暦に換算すれば紀元前5508年頃であることが心理的に影響しているのは、シャンポリオンの例をみても明らかだ。<br />
<br />
だが、言語の研究は間違いなく、そうした神々の世界を崩壊させる真実をぼくたちに告げるはずなのだ。<br />
<br />
<br />
<br />
もうひとつ、神の真実に近づく対極のアプローチは、量子力学あるいは素粒子物理学の世界だ。<br />
<br />
これは言語と違って、しろうとが手も足も出せそうにない世界に思えるが、これこそほんとうの創世記――つまり宇宙開闢の真実を明らかにする学問であることは間違いない。<br />
<br />
ビッグバンの10の-44乗秒後からはじまったとされる力の進化(分化)のうち、「電磁力」「弱い力」「強い力」という三つの力を統合する理論=「大統一理論」までは完成をみた。<br />
<br />
残るひとつ「重力」を加えた最終統一理論はまだ誰も完成させていないが、その有力候補のひとつである「超ひも理論」では、それが成立するためには、この世界が3次元でも4次元でもなく10次元の世界であることが必要とされている。<br />
<br />
<br />
<br />
10次元なんて、想像することもできない世界のような気もするが、これをしろうとにも想像可能にする考え方があった。<br />
<br />
一本の髪の毛は、どんなに細くても立体――つまり3次元である。しかし、それを遠くで離れてみれば一本の線、1次元にみえる。<br />
<br />
それと同様に10次元のうち、6次元分をコンパクト化して無視する形にすれば、3次元に時間軸を加えた4次元の世界にみえる、という、わかったようなわからないような理解の仕方である。<br />
<br />
<br />
<br />
とにかく真の創世記は素粒子の世界に隠されており、それを人間の誕生レベルまで下ったとしても、言語の誕生(=文明の誕生)は、キリスト教やほかの宗教が設定したよりもずっとずっと古いところにある。<br />
<br />
すくなくとも、ぼくたち一般人にできることは、西暦なんて馬鹿げた物差しにとらわれるのをやめ、ほんとうは高度な文明人のことを「古代人」などと呼んで軽視する愚かさに気づくことではないかと思う。<br />
<br />
「魔界百物語」には、そんな着想がベースにある。</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-23405146061784076292012-02-09T00:00:00.001+09:002012-02-13T00:38:19.972+09:00魔界百物語3 SEASON Ⅰ「幻影城の奇術師」発売告知<b style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; text-align: left;">魔界百物語3 SEASON I</b><br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><b style="color: #20124d; font-size: 40px;">『</b><b><span style="font-size: 40px;"><span style="color: #20124d;">幻影城の奇術師』</span><span style="color: red;"> 13日(本日)発売</span></span></b></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div style="text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-size: x-small;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: xx-small;"> </span></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><a href="http://1.bp.blogspot.com/-1SZ5i-Q34jE/TwU0fkoJBZI/AAAAAAAAAaQ/cTe-1Y4uajo/s1600/makai03_cover.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="http://1.bp.blogspot.com/-1SZ5i-Q34jE/TwU0fkoJBZI/AAAAAAAAAaQ/cTe-1Y4uajo/s320/makai03_cover.jpg" width="209" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="color: #20124d; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><br />
吉村達也 書き下ろしミステリー第3弾</span></div><div class="separator" style="clear: both; color: #20124d; text-align: left;"><b><span class="Apple-style-span" style="color: black; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: xx-small;"> </span></b></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="color: #073763; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: x-large;"><b>氷室想介は最愛の人を守れるのか!?</b></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="color: #20124d;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><br />
<span class="Apple-style-span" style="font-size: x-small;">定価:本体1,400円+税 / 四六判ソフトカバー・単行本・368ページ</span></span></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="color: #20124d; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><b><br />
</b></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><b></b></span></div><div class="separator" style="clear: both;"><span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><b>マジックかトリックか? </b></span></div><div class="separator" style="clear: both;"><span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><b>川井舞が巻き込まれた戦慄の殺人!</b></span></div><div class="separator" style="clear: both;"><span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><b>彼女の運命は氷室想介にゆだねられた……</b></span></div><br />
<div class="p1"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><b>あらすじ</b></span><br />
<span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">氷室想介の求愛を虚しく待ちつづけ、ついに彼のもとを去ったアシスタントの川井舞。</span><br />
<span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">失意の彼女は国際的マジシャンとして活躍するノブ・オダと婚約した。</span><br />
<span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">だが、その彼に突然浮上した22年前の一家惨殺事件の犯人疑惑。</span><br />
<span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">しかも唯一の生き残りである女性カウンセラーが、ノブの訪問を受けた直後に変死体で発見!</span><br />
<br />
<span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">追いつめられた奇術師は婚約者の舞に告げた。</span><br />
<span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">「ぼくには、うり二つの弟がいるんだ」。</span><br />
<span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">真実か、嘘か。精神分析医・氷室想介と幻影城の奇術師の心理戦がはじまった!</span><br />
<br />
<div><span style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><br />
</span></div></div><div style="text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="color: #c27ba0; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">著者 吉村達也</span></div><div style="text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="color: #c27ba0; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">制作/編集 株式会社 ノアズブックス</span></div><div style="text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="color: #c27ba0; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">発売 株式会社 飯塚書店</span><br />
<span class="Apple-style-span" style="color: #c27ba0; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><br />
</span><br />
<a href="http://makai100.blogspot.com/2012/01/catalog-no3_06.html" style="color: red; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-weight: bold;">カタログNo.3</a> <span class="Apple-style-span" style="color: #073763; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-weight: bold;">で「プロローグ」と「第一章」が読めます!</span><br />
<span style="font-size: x-small;"><span class="Apple-style-span" style="color: #073763; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">※</span><span style="color: #073763; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">なお、カタログでのレイアウトは実際の本とは異なります。</span></span><br />
<span class="Apple-style-span" style="color: #073763; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-weight: bold;"><br />
携帯でも読めます!:</span><b style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><a href="http://www.noahsbooks.co.jp/mobile/makai/main.html"><span class="Apple-style-span" style="color: red;">公式携帯サイト</span></a></b></div>Anonymousnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-88561848106583723562012-02-02T13:05:00.000+09:002012-02-02T13:05:27.525+09:00『幻影城の奇術師』壁紙<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><a href="http://1.bp.blogspot.com/-FEooMz7IN6I/TyoKrb_7IXI/AAAAAAAAAag/LiR5SHDPJig/s1600/vol03_1280_1024.png" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="256" src="http://1.bp.blogspot.com/-FEooMz7IN6I/TyoKrb_7IXI/AAAAAAAAAag/LiR5SHDPJig/s320/vol03_1280_1024.png" width="320" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><a href="http://makai100.sakura.ne.jp/desktopimg/makai3/vol03_320_480.png"><span class="Apple-style-span" style="font-size: large;">480 × 320</span><span class="Apple-style-span" style="font-size: x-small;">(iPhone用)</span></a></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><a href="http://makai100.sakura.ne.jp/desktopimg/makai3/vol03_1024_768_ipad.png"><span class="Apple-style-span" style="font-size: large;">768 ×1024</span> <span class="Apple-style-span" style="font-size: x-small;">(iPad用)</span></a></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><span class="Apple-style-span" style="font-size: large;"><a href="http://makai100.sakura.ne.jp/desktopimg/makai3/vol03_1024_768.png">1024 ×768</a></span></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><span class="Apple-style-span" style="font-size: large;"><a href="http://makai100.sakura.ne.jp/desktopimg/makai3/vol03_1280_1024.png">1280 × 1024</a></span></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><a href="http://makai100.sakura.ne.jp/desktopimg/makai3/vol03_1920_1080.png"><span class="Apple-style-span" style="font-size: large;">1920 ×1080</span> <span class="Apple-style-span" style="font-size: x-small;">(21.5インチ iMac用)</span></a></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><br />
</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="background-color: white; font-family: Verdana, sans-serif; font-size: xx-small; line-height: 14px;">※ 左クリックでファイルが開きます。ダウンロードするには、右クリックでファイルを保存してください。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="background-color: white; font-family: Verdana, sans-serif; font-size: xx-small; line-height: 14px;"><br />
</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: x-small;">● <a href="http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows7/Getting-the-best-display-on-your-monitor">画面サイズの確認方法</a></span><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: x-small;">(windows)</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: x-small;">※Mac OS Xをご使用の方は「システム環境設定」→[ディスプレイ]にて確認できます。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: x-small;"><br />
</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: x-small;">● <a href="http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows7/change-your-desktop-background-wallpaper">壁紙の設定方法</a>(windows)</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: x-small;">※Mac OS Xをご使用の方は「システム環境設定」→[デスクトップとスクリーンセーバー]にて変更できます。</span></div>Anonymousnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-17010283237971537242012-02-02T12:51:00.004+09:002012-02-02T12:57:29.407+09:00Vol.18<span style="color: #20124d; font-family: "MS ゴシック"; font-size: 18pt;">『幻影城の奇術師』は映像が浮かぶ小説だ!</span><br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 13pt;">梶原秀夫(ノアズブックス 出版プロデューサー)</span><br />
<br />
<br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">実は、吉村さんとは映像化を前提に企画書とシノプシスを作ったことが二度あります。<br />
<br />
どちらも面白かったのに、実現できなかったのは今思い返しても残念でなりません。タイトルだけでもあげておくと……。<br />
<br />
たしか「一度目は練習結婚」と「幸せな家庭」だったように記憶しています。どちらも、ドラマを見たくなるタイトルだと思いませんか。<br />
<br />
</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;"><br />
ところで、主人公がいつまでも歳をとらないシリーズものが大半を占める中、今回の「魔界百物語」シリーズは、主人公が時代とともに生きていきます。<br />
<br />
ですから、氷室想介は1月1日の誕生日で48歳になりました。ひとつ歳をとったわけです。<br />
<br />
こういう設定の小説シリーズは、チャレンジ精神旺盛な作家・吉村達也ならではのことでしょう。<br />
<br />
<br />
<br />
この試みが画期的であるだけに、映像化が実現すれば面白いのですが……。<br />
<br />
主人公の氷室想介に扮する役者が視聴者と同じ時代を生きて、同じように歳を重ねていくのですからね。見たいですよね、そういうドラマを!<br />
<br />
<br />
<br />
いま、ふと気づきました――。<br />
<br />
このシリーズは、作者にとっても、関係しているスタッフにとっても、そして読者のみなさんにとっても、時代を共に生きていた証となる本なのですね。<br />
<br />
何年かたって読み返したとき、自分史と重ね合わせて、様々な思いが広がっていくに違いありません。<br />
</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-77891872735948122412012-01-11T20:00:00.001+09:002012-01-11T20:01:17.976+09:00Vol.17<span style="color: #20124d; font-family: "MS ゴシック"; font-size: 18pt;">第3巻『幻影城の奇術師』は、良質のエンタテインメント・ミステリー!</span><br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 13pt;">梶原秀夫(ノアズブックス 出版プロデューサー)</span><br />
<br />
<br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">カタログNO.3の「プロローグ」をお読みになった方は、この意表をつく出だしに驚かれたのではないでしょうか。僕も正直、びっくりしました。<br />
<br />
いきなりグランドキャニオンから始まるとは……。しかも、新名所スカイウォークをしっかり取り上げているところは、さすが吉村達也です。<br />
<br />
聖橋博士の蘊蓄(うんちく)にも驚かされますが、高所恐怖症の僕でも、またグランドキャニオンに行ってみたいと思いました。<br />
<br />
<br />
<br />
さらに、いいところは大自然のグランドキャニオンのそばにありながら、好対照の人工都市ラスベガスを舞台にもってきているところです。<br />
<br />
ラスベガスには一度しか行ったことはありませんが、ギャンブル好きの僕がまったくギャンブルをしないで、ショーばかり見ていたので、同行した家人が驚いたほど。<br />
<br />
昼間は宿泊したホテル・ベラージオのプールサイドにあるカバナで過ごし、夜はショー三昧の日々。大好きなマジシャンのランス・バートン、シルクドソレイユの原点とも言うべき「ミステール」、ステージが一瞬のうちに巨大なプールになる「O(オー)」などなど……。もう一度行きたいラスベガスです!</span><br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;"><br />
</span><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;"><br />
だからというわけではないのですが、今回の主要登場人物がそこで定期公演をしているイリュージョニストという設定には、僕自身、本当に興味をもちました。 <br />
<br />
このノブ・オダという名前がいい。メジャー感があります。カバーのイラストがその彼というのも驚きを超えて、吉村マジックに思う存分酔いしれました。<br />
<br />
<br />
<br />
今回は、氷室想介最愛の人である川井舞が事件に巻き込まれてしまうのも、見どころというか、読ませどころのひとつになっています。この後、氷室と舞の関係はどうなっていくのか……。<br />
<br />
いくつもの謎を散りばめながら、物語が進んでいくと、読み手としては途中で止めることができません。この本の最初の読者として、本文の校正をしていた僕は、まさしくそうでした。<br />
<br />
<br />
<br />
幻影城の奇術師ノブ・オダのイリュージョンを見てみたい!<br />
<br />
この作品こそ、エンタテインメント・ミステリーと呼ぶに相応しい! <br />
<br />
僕がそう思ったように、読了後、同じ思いを抱く人が多いことでしょう。</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-6467487570816954372012-01-06T13:10:00.000+09:002012-01-06T13:10:03.183+09:00Catalog No.3<span class="Apple-style-span" style="color: #073763; font-family: Verdana, sans-serif; font-size: x-large;"><b>「魔界百物語」作品紹介カタログ No.3</b></span><br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><a href="http://2.bp.blogspot.com/-aR2JWcBBIs4/TwVk5Z6Kk_I/AAAAAAAAAaY/tKU8pxweQpQ/s1600/catalog_3.gif" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="http://2.bp.blogspot.com/-aR2JWcBBIs4/TwVk5Z6Kk_I/AAAAAAAAAaY/tKU8pxweQpQ/s320/catalog_3.gif" width="226" /></a></div><br />
<span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><b style="font-size: x-large;">【目次】</b></span><br />
<b><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;">・P1 「魔界百物語3」SEASON I『幻影城の奇術師』</span></b><br />
<b><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;">・P3 『</span></b><b><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;">幻影城の奇術師</span></b><b><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;">』プロローグ</span></b><br />
<b><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;">・P12 </span></b><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><b>『</b></span><b><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;">幻影城の奇術師</span></b><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><b>』第一章</b></span><br />
<b><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;">・P19 </span></b><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><b>「魔界百物語4」SEASON I『殺人者の舞踏会』発売告知</b></span><br />
<b><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><br />
</span></b><br />
<b><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><a href="http://makai100.sakura.ne.jp/catalog/makai100_catalog03.pdf">ファイルをダウンロード</a></span></b><br />
<span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><span class="Apple-style-span" style="font-size: x-small;">※ 左クリックでファイルが開きます。ダウンロードするには、右クリックでファイルを保存してください。</span><span class="Apple-style-span" style="font-size: x-small;"><br />
<br />
※ PDFが正常に開かなかった際は、Adobe Readerのインストールもしくはバージョンアップが必要です。<br />
下記のリンクから「Adobe Reader」をダウンロードし、手順に従ってインストール作業を行ってください。 </span></span><br />
<span class="Apple-style-span" style="font-size: x-small;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Verdana, sans-serif;"><br />
<a href="http://get.adobe.com/jp/reader/">Adobe - Download Adobe Reader</a></span></span>Anonymousnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-29797110735200160512012-01-05T23:59:00.003+09:002012-01-06T12:17:50.806+09:00Vol.16<span style="color: #20124d; font-family: "MS ゴシック"; font-size: 18pt;">リレー・ノート⑭ 流氷とカニの食べ放題バスツアー</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 13pt;">吉村達也</span><br />
<br />
<span style="background-color: white;"><br />
</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">前回、梶原さんが文章の中でふれた「北海道バスツアー」というのは、二泊三日で北海道の知床へ冬の流氷を見にいくバスツアーでした。<br />
<br />
もちろん東京から北海道までは飛行機です。向こうに着いてからはバスでの移動でしたが、これは『知床温泉殺人事件』を書くための取材旅行。<br />
<br />
あえて激安バスツアーというものを取材してみようということで梶原さんを誘ったわけですが、いきなり初日に連れていかれた某湖のそばの某温泉旅館の「カニの食べ放題」は印象的でした。<br />
<br />
よくもまあ、こんな中身がスカスカのカニばかり集められたな、と(笑)。これならカニの食べ放題つきの激安ツアーが成立するわけだと納得でした。<br />
<br />
<br />
<br />
ところで、ちょっと話が飛びますが、道頓堀の「かに道楽」は、あの動くカニの看板で知られるご当地のシンボルですが、同店には「網元」という「かに道楽の奥座敷」というキャッチフレーズで呼ばれる別ブランドがあり、これは、たとえば焼肉の「叙々苑」と「游玄亭」の関係に相当する、ワングレード上の店でして。<br />
<br />
「網元」の方が「うちは『かに道楽』よりワンランク上のカニを使っています」と胸を張っておっしゃるとおり、たしかに「かに道楽」もたいへんおいしいけれど、「網元」は味だけでなく、ホスピタリティも含めて、一段上をいくことは間違いなし。<br />
<br />
網元は大阪だけ(心斎橋)に本館と別館がありますが、東京にもできるといいですね。<br />
<br />
<br />
<br />
話が脱線しましたが、北海道某所でのカニ体験は、まさにその正反対をいくもので、これで私も梶原さんも、「カニ食べ放題」には安易に手を出すなという教訓を得たわけです(笑)。<br />
<br />
実際、北海道まできたら、安くておいしいカニが市場にいくらでもあるわけで、なにもわざわざスカスカ食べ放題にいくこともなし。<br />
<br />
<br />
<br />
さて、このツアーの目玉である砕氷船「がりんこ号」に乗って流氷の海に繰り出す体験はすばらしいものでした。<br />
<br />
暖冬で、年々流氷ツアーもスケールダウンしているそうですが、やがてこれも失われゆく過去の風景になるのかもしれません。<br />
</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-23924074512679977762011-12-27T22:57:00.000+09:002011-12-27T22:57:17.356+09:00Vol.15<span style="color: #20124d; font-family: "MS ゴシック"; font-size: 18pt;">リレー・ノート⑬ 将棋が好きな二人の名人戦</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 13pt;">梶原秀夫(ノアズブックス出版プロデューサー)</span><br />
<br />
<span style="background-color: white;"><br />
</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">暮れも押し詰まり、部屋の大掃除をしていたら、懐かしい写真が出てきました。僕が旅館の浴衣姿で、将棋盤を前にして考え込んでいます。<br />
<br />
これはおそらく、鶴巻温泉の旅館「陣屋」に宿泊したときのもの。対局者はもちろん、宿敵・吉村達也です。<br />
<br />
<br />
<br />
もう20年くらい前でしょうか。どうせなら、名人戦が行なわれた旅館に泊まって、将棋を指そう、ということになったのです。二人だけの名人戦です。<br />
<br />
吉村さんは、詰め将棋の世界ではプロ級の腕前ですが、指し将棋なら僕といい勝負でした。勝ったり負けたり……。<br />
<br />
<br />
勝敗はともかく、こうした旅ができたことが、素敵な思い出になっています。<br />
<br />
北海道バスツアーに二人で行ったときなどは、参加者はみんな男女のカップルの中、僕らだけは男と男。<br />
<br />
「きっと、僕らはホモだちだと思われてるね」<br />
<br />
そう言って笑いあったのは、つい先日のような気がします。まさに、光陰矢のごとし。<br />
<br />
2011年も残りわずかとなり、部屋掃除から懐かしい写真と再会したことで、いろいろなことを思い出したクリスマスイブです。この思い出は、サンタクロースのプレゼントかもしれません。</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-76285660226751858522011-12-26T00:00:00.001+09:002012-01-05T18:27:37.155+09:00魔界百物語2 SEASON Ⅰ「京都魔王殿の謎」発売<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><b>魔界百物語2 SEASON I</b></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: 40px;"><b style="color: #20124d;">『京都魔王殿の謎</b><b><span class="Apple-style-span" style="color: #20124d;">』 </span><span style="color: #cc0000;">絶賛</span><span class="Apple-style-span" style="color: #cc0000;">発売中!</span></b></span></div><div style="text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-size: x-small;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: xx-small;"> </span></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><a href="http://1.bp.blogspot.com/-ZE3gBUy1dDI/TpamcWDN2pI/AAAAAAAAAXc/rtJE_lkDxnw/s1600/makai02_cover_obi.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="320" src="http://1.bp.blogspot.com/-ZE3gBUy1dDI/TpamcWDN2pI/AAAAAAAAAXc/rtJE_lkDxnw/s320/makai02_cover_obi.jpg" width="209" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="color: #20124d; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><br />
吉村達也 書き下ろしミステリー第2弾</span></div><div class="separator" style="clear: both; color: #20124d; text-align: left;"><b><span class="Apple-style-span" style="color: black; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: xx-small;"> </span></b></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="color: #073763; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: x-large;"><b>謎が謎を呼ぶ「魔界百物語」新たな展開へ</b></span><span class="Apple-style-span" style="color: #073763; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: x-large;"><b>。</b></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="color: #073763; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif; font-size: x-large;"><b>この結末は想像を越えている。</b></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="color: #20124d;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><br />
<span class="Apple-style-span" style="font-size: x-small;">定価:本体1,500円+税 / 四六判ソフトカバー・単行本・416ページ</span></span></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="color: #20124d; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><b><br />
</b></span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><b><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">鹿堂妃楚香の予言のとおり、人の手首が山中で見つかった!</span></b></div><div class="p1"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><b>京都で起こった奇怪な事件</b>ーー<b> 氷室想介の推理が真相に迫る!</b></span><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><b><br />
<br />
あらすじ</b></span><br />
<span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">美しすぎる超能力者・鹿堂妃楚香は、自らが主催する京都魔界ツアーで、人の手首が出現すると宣言。</span></div><div style="text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">予告どおり女の手首が「猿」の手首とともに、鞍馬天狗ゆかりの山中に建つ「奥の院魔王殿」付近で見つかった。</span><br />
<span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">警察は事件の容疑者を逮捕したが、こんどは嵐山の渡月橋で殺人事件が発生! </span><br />
<span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">またしても背後に謎の人物QAZの存在を感じながら、精神分析医・氷室想介は、誰もが予想しなかった惨劇のすさまじい真相にたどり着いた!</span><br />
<span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><br />
</span><br />
<span class="Apple-style-span" style="color: #c27ba0; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">著者 吉村達也</span></div><div style="text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="color: #c27ba0; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">制作/編集 株式会社 ノアズブックス</span></div><div style="text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="color: #c27ba0; font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;">発売 株式会社 飯塚書店</span></div><br />
<div style="text-align: left;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><a href="http://makai100.blogspot.com/search/label/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%82%B0" style="color: red; font-weight: bold;">カタログNo.2</a><span class="Apple-style-span" style="color: #073763; font-weight: bold;">で「プロローグ1」と「プロローグ2」が読めます!</span></span><br />
<span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><br />
<span class="Apple-style-span" style="color: #073763; font-weight: bold;">携帯でも読めます!:</span><b><a href="http://www.noahsbooks.co.jp/mobile/makai/main.html"><span class="Apple-style-span" style="color: red;">公式携帯サイト</span></a></b><span class="Apple-style-span" style="color: #073763; font-size: xx-small;"><br />
</span></span></div>Anonymousnoreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-40431067649009992622011-12-19T08:04:00.001+09:002011-12-19T08:05:52.721+09:00京都魔界ツアー⑰⑰「苦」を抜く釘抜地蔵<br />
<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiqpGFY2A7UJtgOfSmCtMizoPIBG7hY1hWMmlOjutR0Fcxczr79XDoXS2HJXVp69bda5GZf01KZluPG3ULXFY-p2cM7mS5NlgY1PZp_T61kUZsLbke6dm5-i9nNZCP_nP1WrtSDBTU7pCex/s1600/BG-%25E9%2587%2598%25E6%258A%259C%25E5%259C%25B0%25E8%2594%25B5.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" height="300" oda="true" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiqpGFY2A7UJtgOfSmCtMizoPIBG7hY1hWMmlOjutR0Fcxczr79XDoXS2HJXVp69bda5GZf01KZluPG3ULXFY-p2cM7mS5NlgY1PZp_T61kUZsLbke6dm5-i9nNZCP_nP1WrtSDBTU7pCex/s400/BG-%25E9%2587%2598%25E6%258A%259C%25E5%259C%25B0%25E8%2594%25B5.jpg" width="400" /></a></div><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">釘抜地蔵(くぎぬき・じぞう)は、正式名称を石像寺(しゃくぞうじ)という。<br />
<br />
前世の罪を背負って手の病に苦しんでいた商人が、地蔵菩薩によって、その手のひらから二本の釘を引き抜いてもらい、苦しみから解放された――<br />
<br />
といういわれに従い、いつもここには、なんらかの苦しみを背負った人々が、魔界からの脱出を願って訪れる。<br />
<br />
<br />
<br />
写真は、釘抜地蔵特有の絵馬で、二本の釘と釘抜きがセットになった、かなり手の込んだものとなっている。</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-3335163900696590332011-12-17T08:31:00.000+09:002011-12-17T08:31:40.143+09:00Vol.14<span style="color: #20124d; font-family: "MS ゴシック"; font-size: 18pt;">リレーノート⑫ ショートショートと長編の違いはなにか</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 13pt;">吉村達也</span><br />
<br />
<span style="background-color: white;"><br />
</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">ショートショートと長編の違いはなにか、と、それぞれの作家にとって問いかけたら、きっといろいろな答えが返ってきて面白いだろう。<br />
<br />
おそらく、多くの回答として「オチの切れ味」の重要性が語られるのではないかと思う。あるいは「人物の描き方の濃度」というところに違いをみる作家もいるだろう。<br />
<br />
それはそのとおりだが、それらは読者にも理解してもらえる違いだ。<br />
<br />
だがもうひとつ、書き手の側だけに感じる決定的な差異を、ぼくはショートショートと長編小説の比較にみることができる。<br />
<br />
<br />
<br />
それは、ショートショートには「映像製作現場的な割り切り」が許され、昔は長編小説もそのノリでよかったのだが、最近の長編小説では(とくにミステリーでは)それが許されない傾向にある、という点にある。<br />
<br />
<br />
<br />
テレビや映画の場合、それがどんなに長尺物であっても、本筋と直接関係のないところまで論理的整合性を持たせる必要はない、という暗黙の了解がある。<br />
<br />
一方、長編推理では、どこまでそれを詳しくフォローするかという点に神経をつかうところがある。<br />
<br />
<br />
<br />
たとえば町中にあふれている監視カメラ映像の存在を抜きにしてストーリーを展開しても、本筋が面白ければそれで許されるのが映像作品で、小説ではすぐにツッコミが入る(苦笑)。<br />
<br />
凶悪犯人が人質をとって籠城したとき、映像作品なら「トイレはどうするのか」という細かい問題は映像的にもきたないし省いてよいことになっているし、食事の問題さえ描かなくてもいい。<br />
<br />
クリスティやクイーンの時代は小説もそれでよかったが、現代の長編小説はそうはいかない(現にぼくの『トリック狂殺人事件』や『王様のトリック』などでは、逆に積極的にそういった問題を取り込んでいるが)。<br />
<br />
<br />
<br />
でも、ショートショートなら映像作品のように、細かいことなしでオチに集中できる。<br />
<br />
そういう意味での開放感はあるわけですね。作り手側からすれば。</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-11762964055834003272011-12-12T23:59:00.014+09:002011-12-13T17:43:23.880+09:00Vol.13<span style="color: #20124d; font-family: "MS ゴシック"; font-size: 18pt;">リレーノート⑪ 吉村達也の短編やショートショートは切れ味が鋭い!<br />
</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 13pt;">梶原秀夫(ノアズブックス出版プロデューサー)<br />
</span><br />
<br />
<span style="background-color: white;"><br />
</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">月刊のPR誌で、吉村さんにショートショートを連載していただいていたのは、もうずいぶん前のことになりますね。<br />
<br />
京都を舞台にした一連のショートショートは、加筆して長編にアレンジされ、『ついてくる』というタイトルで単行本になり、いまは角川ホラー文庫で文庫化されていますが、そこに使わなかった何本かのショートショートは日の目をみていません。<br />
<br />
これが改めて読み返してみると、実に面白い。10年近く前の作品なのに、まったく古くないのです。何らかの形で、世の中に送り出したい、と思いました。<br />
<br />
<br />
吉村さんの作品には、僕が好きな短編集がいくつかあります。なかでも『それは経費で落とそう』(文庫化の時に『丸の内殺人物語』と改題)と『一身上の都合により殺人』はとても好きなもの。<br />
<br />
短編集ではありませんが、角川文庫から発売されている、一連の「ワンナイト・ミステリー」シリーズもいいですね。好きです。<br />
<br />
<br />
こうした作品群を多くの人たちに読んでもらうにはどうしたらベストか、真剣に考えています。もちろん、吉村さんの了解が大前提ですが……。<br />
<br />
<br />
こう書くと、ほとんどの人は「電子書籍」と思われるかもしれません。確かに、それも選択肢のひとつですね。<br />
<br />
2012年は、魔界百物語シリーズだけでなく、久しぶりに短編やショートショートを読んでみたいな、最初の読者として。</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-55064059565851352092011-12-10T08:05:00.000+09:002011-12-10T08:05:03.220+09:00Vol.12<span style="color: #20124d; font-family: "MS ゴシック"; font-size: 18pt;">リレーノート⑩ そういえば短編を…</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 13pt;">吉村達也</span><br />
<br />
<span style="background-color: white;"><br />
</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">そういえば前回のリレーノートで、梶原さんの文章に「ショートショート」ということばが出ていましたが、懐かしいひびきです。<br />
<br />
短編とかショートショートを書かなくなって10年になりますね。<br />
<br />
意図的に、そういう方向性にしたんですが、また書きはじめてもいいかな、なんて思いました。<br />
<br />
どうですかね、梶原さん。<br />
<br />
</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-37377075853034208632011-12-07T14:22:00.001+09:002011-12-07T14:23:29.925+09:00Vol.11<span style="color: #20124d; font-family: "MS ゴシック"; font-size: 18pt;">リレーノート⑨ 海外の取材先でも、夜は原稿書きに徹する吉村達也に驚く!</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 13pt;">梶原秀夫(ノアズブックス出版プロデューサー)</span><br />
<br />
<span style="background-color: white;"><br />
</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">旅といえば、吉村さんと海外に出かけたのは、1997年の香港、2000年のシアトルからサンフランシスコ、この2回。<br />
<br />
香港返還の話は、旧作の『京都魔界伝説の女』で、吉村さん自身が書いていますので、今回はアメリカの旅の話を少しだけ。</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;"><br />
<br />
<br />
シアトルでレンタカーを借りて、フェリーでオリンピック半島に渡り、目指すはオリンピック国立公園。<br />
<br />
公園といっても、町にある公園とは訳が違います。広大なスケール。どれだけ広いかは、きっと吉村さんが解説してくれるはず。<br />
<br />
<br />
公園内にあるホテルLake Crescent Lodgeの部屋には、電話もテレビもありません。名前の通り、湖畔にたたずむホテルです。<br />
<br />
<br />
<br />
夕食前から、吉村さんは執筆に取りかかりました。乗ってきているのか、夕食もいらない、書き続けたい、と言います。その決意の表われが、ワープロの持参です。<br />
<br />
仕方なく、ホテル内に唯一あるレストランでひとりきりの食事。英語はあまり得意でないし、味気なかったなあ……。<br />
<br />
なんとかウェイトレスのお嬢さんに無理を言って、鳥料理をテイクアウトして帰ると、吉村さんは一心不乱に執筆。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
夜も更けてきたとき、窓を開けると、目の前の庭を鹿の親子がちょうど横切っていきました。これには本当にびっくり。ホテルの庭ですからね。<br />
<br />
大きなツインベッドの部屋で、吉村さんは執筆を続行、私はベッドで就寝。<br />
<br />
そこへ2泊したのかな。夜はとにかく書き続ける吉村達也でした。<br />
<br />
<br />
<br />
シアトルのホテルで1泊した翌日、飛行機でサンフランシスコに飛び1泊。この2泊は、別々のシングルルーム。このとき、やっと執筆は終了したようです。<br />
<br />
次の日は、今回のもうひとつの目玉、ヨセミテ国立公園。ここで2泊して、サンフランシスコに戻って1泊。<br />
<br />
<br />
<br />
僕はヨセミテで熱を出してしまい、吉村さんにひとりぼっちの夕食を味わせてしまったのは心苦しいことでしたが、2つの国立公園への旅は楽しかったですね。<br />
<br />
ここを舞台にした、ショート・ミステリーと紀行文をPR誌に発表していますが、これもいつかお見せしたいですね。</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-7149906781572683992011-12-06T00:35:00.002+09:002011-12-06T00:38:42.702+09:00京都魔界ツアー⑯⑯伏見稲荷の千本鳥居<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjr4hG6zhrLRF2B3Q6AizXc5qFy8WkC6-9crOp1PVLm8AQsGHfGy_ydW2i9wcmTMYxtKDDo_wTXbzONFXOd655JxsXeUc-0PFlJh4RxbqxliDeU4n4hsLjBc6dtFcxXirjOCrum8gP8vMmW/s1600/BG-%25E4%25BC%258F%25E8%25A6%258B%25E7%25A8%25B2%25E8%258D%25B7%25E5%258D%2583%25E6%259C%25AC%25E9%25B3%25A5%25E5%25B1%2585.jpg" imageanchor="1" style="clear: left; cssfloat: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" dda="true" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjr4hG6zhrLRF2B3Q6AizXc5qFy8WkC6-9crOp1PVLm8AQsGHfGy_ydW2i9wcmTMYxtKDDo_wTXbzONFXOd655JxsXeUc-0PFlJh4RxbqxliDeU4n4hsLjBc6dtFcxXirjOCrum8gP8vMmW/s320/BG-%25E4%25BC%258F%25E8%25A6%258B%25E7%25A8%25B2%25E8%258D%25B7%25E5%258D%2583%25E6%259C%25AC%25E9%25B3%25A5%25E5%25B1%2585.jpg" width="240" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">京都の主要観光地は、新幹線・在来線の線路で南北に分けられる京都駅の北側に集中している。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">現在の鉄道線路は、九条まであった平安京・東西路の、七条と八条のあいだを走っている。だから古都がらみのビュースポットが駅の北側に集中するのは必然だ。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">最高権力者の住まいである内裏(だいり)も、平安京の最北端にあった。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">そんなわけで、京都観光といえば、なにかと駅の北側へ目が向きがちだが、南側にも見どころはいろいろある。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">その代表的存在が伏見稲荷大社。全国数万の稲荷神社の総本社である。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">ここは稲荷山全体が信仰の場所となっており、山頂に向かう参道には、ごらんのとおり朱塗りの鳥居が延々とつづいている。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">千本鳥居というが、実際には五千基以上ある。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">この朱塗りの中に入ると、なんとも不思議な雰囲気である。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">ぼくは四季の中では冬の伏見稲荷が好きだ。最寄り駅から境内に向けて連なる店々の軒先から、スズメを焼いている煙が立ちのぼっているが、それがいちばん似合うのが冬の時期だからかもしれない。</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">稲荷(いなり)は「稲成り」からきていると言われるように、日本人の主食である稲(=コメ)の豊作を祈願するために秦氏(はたし)がこれを創建したと伝えられる。</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;">したがって稲を食い荒らすスズメは、あわれ焼き鳥のターゲットにされるのであった。スズメにとっては、じつに迷惑な話である。</span></div>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-12586994751041453902011-12-05T03:51:00.002+09:002011-12-05T03:53:55.799+09:00Vol.10<span style="color: #20124d; font-family: "MS ゴシック"; font-size: 18pt;">リレーノート⑧ 日本一まずいハンバーグを食べた仲</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 13pt;">吉村達也</span><br />
<br />
<span style="background-color: white;"><br />
</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">梶原さんとぼくは、ときにケンカもしながら、たくさんの本をつくってきました。</span><br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">ぼくが扶桑社の編集者(編集長になっても最後まで現場仕事から離れなかったので、ぼくは退職時まで現役編集者でした)時代につくった本の総数は180冊ほどですが、その三分の一以上は、梶原さんとのコンビではないでしょうか。</span><br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">仕事でもプライベートでもいろいろなところへ行きましたが、いまになっては、なんの用事でそこへふたりで行ったのか思い出せない旅行もあります。</span><br />
<br />
<br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">それがX島(差し障りがあるので仮名にしておきます)への旅。</span><br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">山田洋次監督が映画に好んで使いそうな、超レトロな映画館があったり、赤い郵便丸ポストがあったりと、とにかく時代の流れから取り残された風景があふれる島でした。</span><br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">でも、ちゃんと飛行場はありました。「空港」というより「飛行場」という印象です。</span><br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">そこで帰りの飛行機を待っているとき、かなり腹が減っていて、「なにかここで食べていこうか」という話になったのですが、とにかく空港内のレストランが、ただごとではないうらびれ方で、どんな料理が出てくるか、わかったもんじゃない、といった雰囲気。</span><br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">「こういうところで高いメニューを頼むほどバカなことはないよね」と、話しながら、しかし安いメニューもどうも怪しげ。</span><br />
<br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">そこでふたりの出した結論は「ハンバーグにしよう。ハンバーグだったら、たとえまずくたって、たかが知れてる」「そうだね。とりあえず腹がふくれればいいんだから、ゼイタク言わずに」「まさかハンバーグで大はずしはないでしょ」……ということで「ハンバーグ定食、ふたつください」<br />
<br />
<br />
<br />
そして運ばれてきたハンバーグを口にしたとたん、ふたりとも絶句!<br />
<br />
ぼくたちはふたりとも三十代で若かったから、べつに舌が肥えてるグルメ評論家だったわけじゃありません。とにかく腹がふくれればそれで満足といったレベルでしたから、まずい料理への適応能力も高かった(笑)。<br />
<br />
でも、まずぼくがギブアップしました。<br />
<br />
「だめだ、食えない、これ」<br />
<br />
そして梶原さんも。<br />
<br />
<br />
<br />
少なくともプロの調理人が作っているのに、食えないほどまずいハンバーグというのは、国宝ものの貴重さです。それでいて、ふたりとも気が弱くて、文句のひとつも言えずに、お金だけ払って飛行機に乗りました。<br />
<br />
いまでもふたりの語りぐさです。<br />
<br />
<br />
<br />
あのあと、ぼくは作家になってからひさしぶりにX島へ飛行機で降り立つことがありました。空港はずいぶんきれいになっていました。レストランも変わっていたし、当時のコックさんが残っているはずもないでしょうが、トラウマは消えず、ハンバーグを頼んでみようか、という勇気は出なかったのでした。</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-38708189253318327212011-12-03T21:09:00.000+09:002011-12-03T21:09:55.765+09:00vol.9<span style="color: #20124d; font-family: "MS ゴシック"; font-size: 18pt;">リレーノート⑦ 書籍編集長がプロデューサー吉村達也の原点</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 13pt;">梶原秀夫(ノアズブックス出版プロデューサー)</span><br />
<br />
<span style="background-color: white;"><br />
</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">吉村さんがニッポン放送から扶桑社へ出向されて、ふたりでいっしょに作った最初の本は確か『松田聖子 愛にくちづけ』だったんじゃないかな。当時、制作会社の編集者だった僕がお手伝いしたと記憶しています。発売は1984年1月です。<br />
<br />
その翌年、吉村さんは編集長になって、とにかくたくさんの本を一緒に世に送り出しました。<br />
<br />
何と言っても忘れられないのは、オールナイトフジの『私たちはバカじゃない』から始まる一連のテレビ・ラジオの番組から生まれた出版物です。三宅裕司のヤングパラダイス編『恐怖のヤッちゃん』、フジテレビの『ぜーんぶおニャン子』、ニッポン放送の『究極の選択』、『10回クイズ』……などなど。<br />
<br />
そして、『ぜーんぶおニャン子』が売れに売れて、僕は扶桑社と出版プロデューサー契約を結ぶことになったのです。それからは、吉村さんが扶桑社を退社するまで、本当にいろいろな本を一緒に作りました。<br />
<br />
<br />
<br />
当時の編集部は吉村編集長のもと、外部の契約プロデューサである僕と、編集部員が4人くらいかな。ユニークな編集部だったと思います。<br />
<br />
当時の編集部員から、吉村さんのほかにも作家が2人生まれているのも不思議です。一人は五十嵐貴久、もう一人は白崎博史。五十嵐貴久はペンネームですが、彼がまさか作家になるとは思いもよりませんでした。<br />
<br />
白崎くんはユニークな発想をする編集者でした。彼は今、映画『はやぶさ』のシナリオを書いたり、数多くのノベライズを世に送り出しています。<br />
<br />
編集者としては、磯俊宏くんが優秀でしたね。彼と僕はおニャン子本など、一連の番組本を数多く一緒に作りました。今は、メディアファクトリーで書籍部の編集長です。<br />
<br />
<br />
<br />
こんな個性的な編集者の集まりを束ねていた吉村編集長ですが、ラジオマンから編集者へ転身されて、苦労も多かったんじゃないかな。<br />
<br />
毎週の企画会議は当然として、、編集長自らがスケジュール表を作っていましたね。真面目な編集長という印象でしたが、編集部内では最も仕事をしていたように思います。<br />
<br />
僕はつい、みんなを連れては酒を飲んだりしてばかり。吉村編集長は自らも編集担当者として本を作りながらも、会社の会議、グループとの折衝などなど、ほんと、よく働いていたという印象しか残っていません。<br />
<br />
たまに、二人で食事をすることがあっても、いつも仕事の話ばかりしていたように思います。よくファミリーレストランで深夜に食事をしたのを思い出します。<br />
<br />
<br />
<br />
言い合いをしたことも何度かあったけど、いいコンビだったですね。だから、いまでも企画の話になると、ついつい昔のように盛り上がってしまいます。作家と編集者という垣根がなくなってしまうと感じているのですが、どうなんでしょうか……。<br />
<br />
来年は、時間が許せば、面白い企画を実現したいと思っています。ねえ、吉村編集長! </span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-11027294148295635952011-12-02T02:46:00.010+09:002011-12-02T03:05:14.021+09:00Vol.8<span style="color: #20124d; font-family: "MS ゴシック"; font-size: 18pt;">自分とは別の自分 リレーノート⑥</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 13pt;">吉村達也</span><br />
<br />
<span style="background-color: white;"><br />
</span><br />
<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">梶原さんが前回のリレーノートで書いたように、たしかにぼくの中には、吉村達也という作家を客観的にみている「所属事務所の社長」あるいは「担当プロデューサー」としてのもうひとりの自分がいますね。<br />
<br />
ただ、執筆中は純粋に作家です。作品と取り組んでいるときは。作品がいかに面白いものになるかだけを考えているので、公的にも私的にも、まったく社会性はなくなります。<br />
<br />
睡眠時間は執筆の進行具合によって決められるため、生活サイクルはめちゃくちゃになるし、作品の世界に入り込んだら、一週間も二週間も郵便物を開封しなかったり、郵送されてきた出版契約書をすぐ紛失したり(いかんな)、もうそういう事務的なことが一切できなくなります。<br />
<br />
現実世界の出来事に触れたくなくなるんです。<br />
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すべてが執筆最優先。<br />
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ぼくを作品の世界から表に引きずり出さないでほしい。実社会という名の太陽に当たったら、ドラキュラのように身体が溶けてしまう。それぐらいの気分。<br />
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長いつきあいの梶原さんは、そういうぼくの欠点を知り尽くしていながら遠慮して書かなかったみたいなので自分で言いますが(笑)、仮想世界に入り込んだら、ぼくは容易なことでは現実世界に出てきませんよ、天岩戸にとじこもった天照大御神みたいに。<br />
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もちろん気分転換はします。遊びます。でも、映画を見たり、野球や芝居を観にいったり、山歩きをしたりという時間があったら、もう少し社会的なことをちゃんとしたらどうか、という自分がいないわけではないんだけど、そんな事務的にきちんとせよという声を聞いてたら、作家はできませんね。<br />
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まあ、そういうデタラメな自分をあえて許している「プロデューサーとしての自分」が、いるっちゃー、いるんですが。<br />
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それと、奥さんが文句も言わずに支えてくれているので、とってもありがたいです。大変だろうな、とは思います(笑)。笑ってる場合じゃないかもしれませんが。<br />
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この人と結婚していなければ、いまの自分がないことだけはたしか。超・感謝!<br />
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一方、企画の打ち合わせでは、梶原さんが言うように、おそろしく客観的な自分がいまして、ここの部分はいつになくマジメなんです。そのときのプロデューサーとしての吉村達也は、作家・吉村達也のことを「たかがウチの選手」(<span style="font-size: large;">©</span>ナベツネ)程度にみているんで、吉村達也という人に対してきびしいことをビシビシ言いますね。<br />
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吉村達也に対してもっともきつい言葉を浴びせるのは、事務所社長の吉村達也ですね。</span><br />
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<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">けっきょく、志垣警部や和久井刑事が「</span><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">ダメおやじ」や「軟弱青年」といった側面と、推理の切れを見せるプロの捜査官という両方の側面を持っているようなものでしょうか。</span><br />
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<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">復活した氷室想介が、以前ほど完全無欠のイメージではなく、気の弱いところも出すときはモロに出すようになったのも、ぼく自身のそういう二面性を投影しているからかもしれません。</span><br />
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<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">……いやいや、ぼくは氷室先生ほどマジメではありませんが。<br />
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でもね、そういう使い分けができないと、作家という商売の精神衛生は健全に保たれないんですよ。<br />
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昔の文豪でナーバスゆえに自殺までいってしまった人とか、現代でも深い悩みに突入する方がいらっしゃいますが、人格はひとつしかないと思い込んでいるところに無理があるんじゃないんでしょうかね。<br />
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それは二重人格を肯定するというのではなく、他人が抱くイメージに自分の核心部分がふり回されることはない、という意味です。<br />
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これは作家にかぎらず、誰にでも言えることですね。真の人格は他人にはわからない。ほんとうに自分に近しい人にしかわからないんですから、核心部分でマジメであれば、テキトーな人格によって自分をゆるめてやる必要はとってもあると思うのです。<br />
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氷室先生も、最近そのあたりに目覚めたそうです(笑)。<br />
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あ、そうそう、語学に取り組んでいるときの自分だけは、自分でもこんなに勉強家だったのかと思います。これは、ことしの意外な発見でした。</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-12994529276434552832011-11-30T19:57:00.002+09:002011-11-30T19:59:53.609+09:00Vol.7<span class="Apple-style-span" style="color: #20124d; font-family: Times, "Times New Roman", serif; font-size: x-large;"><b>2つの顔を持つ吉村達也!? リレーノート⑤</b></span><br />
<span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><span class="Apple-style-span" style="font-family: Arial, Helvetica, sans-serif;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">梶原秀夫(ノアズブックス出版プロデューサー)</span></span></span><br />
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<span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">突然、変な表題ですが、別に吉村さんがジキルとハイドというわけではありません。<br />
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ただ、吉村さんと仕事をした編集者は、2人の「吉村達也」と出会うのではないでしょうか。<br />
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ひとりは作家の吉村達也、もうひとりはプロデューサーの吉村達也——。<br />
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もちろん、どちらも吉村さんの実像なのですが、どうも打ち合わせをしているときの吉村達也は、作家というよりプロデューサーのような気がしてしかたがありません。<br />
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自分が作者なのに、まるでプロデューサーのような発言をするときがあります。たとえば……<br />
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「こういう文学的な表現は、作家・吉村達也には合わないよね」<br />
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「作家・吉村達也がラジオやテレビに出るのは、やめたほうがいいと思ってる。元いた職場だから、なにを求められているかがわかりすぎて、つい、サービス精神を出しすぎて、よけいなことをしゃべってしまいそうで、パブリシティには逆効果」<br />
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「この内容でいきましょう。大丈夫、書かせますよ、作家の吉村達也に」<br />
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「英語に翻訳するなら、それなりに日本語を書き直さないとダメだと思う。作家としては大変だけど、いまの小説をそのまま英訳しても伝わらないし」<br />
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……などなど、実際に吉村さんがこの通りに話したわけではありませんが、とてもプロデューサー感覚にすぐれた人であることは確かです。<br />
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そんな吉村さんだから、企画の話をしているときは本当に楽しい。あっという間に時間がたってしまいます。吉村達也の頭の中は、ほんと、アイディアの宝庫です。<br />
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面白い企画はいくつもあります。テレビ局の人間に盗まれた企画もありました。僕の力が及ばず実現できなかった企画もあります。まだ発表できない企画も……。<br />
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そして、僕はもうひとつの吉村さんの顔も知っています。それは、マジシャンとしての吉村達也。これも凄い!<br />
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あっ、まだあります。とても剽軽なほろ酔い気分の吉村達也。これは楽しい!<br />
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どの顔も、みんな吉村達也その人——。<br />
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このプロダクションノートで、いろいろな吉村達也を紹介したいと思います。もちろん、本人の了解をとったうえですけど。<br />
</span>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-1357529183235685362.post-69826079273745747592011-11-30T07:54:00.005+09:002011-11-30T18:09:59.599+09:00京都魔界ツアー⑮⑮奥の院魔王殿<br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgFJeUDAMgcqH7qehDan8RaGM-8tB1rukgCGcC8cao-0Z5eVTZ89oo8PQAZKz7PRo4BgE7Lwj-qQCF-spkYaCxR3HxbxhaqWqLV3E4XXjrLrG0_jsZbwUIDbKJM9INZ-lFWaeEo5YEtLWnS/s1600/15-BG-%25E5%25A5%25A5%25E3%2581%25AE%25E9%2599%25A2%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E6%25AE%25BF.jpg" imageanchor="1" style="clear: left; cssfloat: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" dda="true" height="360" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgFJeUDAMgcqH7qehDan8RaGM-8tB1rukgCGcC8cao-0Z5eVTZ89oo8PQAZKz7PRo4BgE7Lwj-qQCF-spkYaCxR3HxbxhaqWqLV3E4XXjrLrG0_jsZbwUIDbKJM9INZ-lFWaeEo5YEtLWnS/s400/15-BG-%25E5%25A5%25A5%25E3%2581%25AE%25E9%2599%25A2%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E6%25AE%25BF.jpg" width="480" /></a></div><br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgRNC38J0cGlRBr4kQLrFbPlndUuKtdB1wjulrOUqOR8UPlgjEHOkp3VZPmfJ0WoYuqjapq2-K-B1Ew8NjhEdDIUtqKOq6XBqs6e0zLvB6u_ea0hGL73snvMaVIaOUHF4a-L-Hj38hM4FPH/s1600/15-BG-%25E5%25A5%25A5%25E3%2581%25AE%25E9%2599%25A2%25E9%25AD%2594%25E7%258E%258B%25E6%25AE%25BF.jpg" imageanchor="1" style="clear: left; cssfloat: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">これが奥の院魔王殿。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">京都には魔界スポットがいろいろあるけれど、これほどミステリアスな名前の建物は珍しい。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">しかも、このいわれというのが、650万年前に金星からやってきた護法魔王尊をお祀りしてある、というのだから、時空間的スケールの大きさでは日本一だろう。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">650万年前で、しかも金星から飛来!</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">最初にそれを言い出した方の大胆さに敬意を表したい。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><br />
</div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"><span style="font-family: "MS ゴシック"; font-size: 11pt;">第2作のタイトルにもってきたのは当然、というところですね。</span></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: left;"></div><br />
<div style="text-align: justify;"></div>Yoshimura Tatsuyahttp://www.blogger.com/profile/16013410462259716161noreply@blogger.com